Kūnihi Ka Mauna(クーニヒ)について
有名なオリであるクーニヒの歌詞と和訳について調べました。
内容の異なる言い伝えもあるようですが、ヒイアカイカポリオペレの神話が有名です。
ペレの妹のヒイアカがペレの言いつけを守ろうと、ペレが恋をした王子をペレが住むハワイ島に連れて帰るために健気にがんばります。
姉のために、なんて健気な・・・
神聖な地に入るときにはオリカヘアを唱え許可をもらうのですが、カウアイ島についたヒイアカは許可のオリコモは聞こえません。島を守るためでしょうか、川を渡る橋も取り外されてしまっていました。
ヒイアカはそれでもペレのために石を使って川を渡り王子のもとへ向かったそうです。
この話には後日談も・・・
10日間もの間、ヒイアカはフラを躍り続けたそうです
フラを学ばせてもらうことへの謙虚さ、困難があっても意志を持ち努力していくことの大切さを言われていると思いました。
オリカヘアとは?
オリは踊りを伴わずカヒコの前に唱えるもの。
カヘアは呼びかけの意味がある。ほかにも「大声を上げる」「祈る」「あいさつする」などの意味があります。
Kūnihi Ka Mauna(クーニヒ)の歌詞と和訳
独特な発声するオリは聞いていて時々ゾワッとするときがあります・・・初めて聞いたときは、今まで聞いていたフラの曲とは全く違い戸惑いました。
短い歌詞ですが和訳を読むとどんな山なんだろう、どんな景色なんだろうと興味を持たせてくれます。
カタカナ読みができるのでふりがなをふると歌えますが、「クーニヒー イカーマウナ~」といったフリガナと「踊る許可を得る」「レッスンの最初にうたう」という大まかな意味だけでなく1文ずつ理解していくことが大切だと思います。
歌詞にでてくるワイアレアレ山について
この歌詞の舞台はカウアイ島で、歌詞に出てくる「ワイアレアレ山」はカウアイ島の中心部にあります。
島の象徴一覧で振り返ったとおりカウアイ島で有名な山とされています。
「ワイアレアレ」はハワイ語で「溢れ出る水」といい、世界有数の降水量であり「世界で最も美しい山」のひとつとされているそうです。この雨水がカウアイ島を「庭園の島」と呼ばせるほどの壮大な自然を生み出しています。
約1570メートルで山頂部分は雲にかくれ、すべてが見えない雄大な山・・・想像するだけで神秘的で息を飲むようなカウアイの自然とクーニヒの唄はぴったりだと思いました。
自分の目で見ることは難しいですが実際にこの場所に行った方のレビューやカウアイ島の画像などで妄想を膨らませています!
レッスンの入室前にクーニヒを唄う意味とは?
レッスンの前に生徒がオリ・カヘアであるクーニヒを唱えて呼びかけ、クム(先生)がオリ・コモを唱えて入室を許可します。
オリ・カヘア
「入室させてください」
オリ・コモ
「入室を許可します」
最後の歌詞に「何の返事も聞こえない」とありますが、返事はなくともフラを学びたいという目的と、そのために謙虚な気持ちを持ち自分にできる努力することが大切だと感じています。
オリやチャントの覚え方とコツ
・内容を理解する
・1行を繰り返し言えるようになったら次の行にいく
・母音子音の練習
・先生の声をよく聞き可能なら録音して繰り返す
・自分の声を録音して客観的に聞く
踊りもそうですが、客観的に自分がやっていることを見たり聞いたりすると「こんなことになってたんだ・・・!」と、恥ずかしいくらいに勉強になります。
自分のクーニヒを聞いたあとはがっくりです。
唄うときの発声は独特でとても難しいですが、これも努力ですね!